第373回 エフエム山形番組審議会議事概要
第373回エフエム山形番組審議会を、9月16日(水)午後2時から山形市・エフエム山形本社会議室にて開催しました。今回は、8月25日(火)午後1時30分から午後3時55分まで放送された自社制作の特別番組「ナツノリズム公開生放送『新庄まつり~魂・鼓動・継承~』」を試聴・合評しました。この番組は、東北有数の歴史を誇る新庄まつりの本まつりの会場から公開生放送で、解説を交えながら山車行列やお囃子を臨場感たっぷりにお届けしました。またユネスコ無形文化遺産に登録された「新庄まつり」の魅力を、歴史・伝統・市民の想いを軸に、地域住民や若連メンバーへのインタビューとともに紹介しました。
出演は渡辺望由季、解説は山車行事保存会会長の武田一夫、リポーターは星七菜子が務めました。
審議の内容は次の通り
◎事前の取材が丁寧に行われており、単なる祭りの中継にとどまらず、「新庄まつりとは何か」「なぜこの祭りが受け継がれてきたのか」を深く掘り下げた内容が良かった。特に、萩野囃子若連に伝わる「二上がり」について、楽譜がなく、人から人へ受け継がれてきた背景などを紹介したことで、祭りの奥深さや伝統を守る人々の思いが伝わってきた。
◎新庄まつりは視覚的な魅力が大きい祭りである一方、解説やリポート、お囃子などの「音」によって、現地にいなくても祭りの情景を想像しながら楽しめることができた。さらに、音を通して情報や知識が自然に入ってくるというラジオが持つ力を改めて感じた。ラジオならではの新たな「祭りの楽しみ方」を知ることができた。
◎アナウンサーの明るくハリのある声と軽快な進行が祭りの雰囲気に合っていた。また解説者の豊富な知識と巧みな話術で歴史や文化的価値をわかりやすく伝えており、リポーターは、声が聴きとりやすく、大学生ならではの初々しさがあった。
◎番組テーマの一つである「継承」について、子どもたちへのインタビューや若連からのメッセージを通して、祭りが単なる年中行事ではなく、地域の人々が主体的に関わり、世代を超えてつながる「地域づくり」の場になっていることが伝わってきた。
◎山車の題材やモチーフを紹介する際は、空間的な位置や具体的な描写を加えることで、聴取者がより情景を想像しやすくなるのではないか。また、若連のコメントの最後にあったタイトルコールについては、やや重複感があった。
<出席>
安達正司 委員長、田澤紘子 副委員長、川越浩司 委員、栗田夏枝 委員、黒金一 委員
