第363回 エフエム山形番組審議会議事概要
第363回エフエム山形番組審議会を、9月17日(水)午後2時から山形市・エフエム山形本社会議室にて開催しました。今回は、8月25日(月)午後1時30分から午後3時55分まで放送された自社制作の特別番組「あつまれ!ナツノリズム in 新庄まつり~魂・鼓動・継承~」を試聴・合評しました。この番組は、東北有数の歴史を誇る「新庄まつり」の会場から公開生放送で、山車パレードやお囃子を臨場感たっぷりにお届けしました。ユネスコ無形文化遺産に登録された「新庄まつり」の魅力を、歴史・伝統・市民の想いを軸に、地域住民や若連メンバー、専門家へのインタビューとともに紹介。
進行はFM山形アナウンサーの渡辺望由季、解説は山車行事保存会会長の武田市夫さん、リポーターは新庄北高校3年生の星七菜子さんが務めました。
審議の内容は次の通り
◎番組を通して、新庄市民の新庄まつりへの深い愛情が伝わってきた。文化継承のため、伝統にとらわれず親しみやすい題材を取り入れる姿勢は参考になる挑戦だった。一方で課題も率直に語られ、聞き応えがあった。地元メディアならではの中継で、全体を通して質の高い番組だった。
◎この番組は耳で楽しむお祭りで、聴いていて想像力を掻き立てられた。新しい新庄まつりの楽しみ方を提示できたのではないか。
◎地域の歴史や文化を共有するだけでなく、異なる世代や背景を持つ人々が交流する貴重な機会となっていることが、スタジオ・会場のインタビューから伝わってきた。
◎アナウンサーの進行が軽快で、生放送の良さがあった。ゲストから深い話題を引き出し、限られた時間の中で構成を練り上げる技術が非常に素晴らしかった。
◎ゲストの解説は歴史や文化的価値にまで及び興味深かった。穏やかでユーモアのある語り口に裏話も交え、飽きさせない巧みな話術に引き込まれた。年に一度の祭りが地域のアイデンティティを支える存在であることが、当事者の言葉から強く伝わってきた。
◎地元高校生のリポートは見事だった。初出演ながら落ち着いて対応し、話し方にも好感が持てた。若者の参加は地元への愛着を育むきっかけになるので、ぜひ続けてほしい。
<出席>
鮭延三枝子 委員長、安達正司 副委員長、布施翔太 委員、田澤紘子 委員