第311回 エフエム山形番組審議会議事概要
2020年6月18日木曜日、山形市のエフエム山形本社会議室で開かれ、5月22日金曜日22時00分から23時55分まで生放送したTOKYO FM制作特別番組「村上RADIOステイホームスペシャル~明るいあしたを迎えるための音楽」を試聴・合評した。当番組は、新型コロナウィルスの影響で外出自粛が強いられた時期に、緊急特別番組としてFM山形を含むJFN(ジャパンエフエムネットワーク)38局で同時生放送された。作家の村上春樹氏をパーソナリティに迎え、全体的にリラックスした雰囲気で構成したが、同時に「明日をあかるく迎えるための歌」を集めた強いメッセージを織り込んだ番組となった。
【審議内容】
・まさに「聴き応えのある番組」。単純な創りとは言え、言葉や音楽が耳に入ってくるのは、
やはり演者の力量であり、制作ディレクターのコーディネート力だと思う。曲とトークのつなぎ目もスムーズで、かつ村上氏の歌詞の解説も絶妙で、リスナーメッセージに対するコメントも優しく、真心が伝わったと思う。
・ステイホームを応援する有意義な番組。村上氏のトークは常に自然体でリラックスできた。コロナ感染拡大の影響で苦しんでいるリスナーへの心づかいもあり、人となりが感じられた。また、歌詞や演奏者の説明は、楽曲の深さを理解するに十二分のものだった。
・ムダな言葉をいっさい排除し、言葉を選び抜いたトークは心に響いた。村上氏の嗜好や普段の生活なども垣間見えて、聴き所の多い番組。トークの流れは小説を読んでいるようにも感じた。リスナーとのあたたかいやりとりも感動しました。放送時の深夜にかけての時間帯を意識したであろう選曲も見事。ステイホームを悲観的に捉えるのでは無く、前向きに過ごす事を提案し応援してくれる強いメッセージを感じた。提供社のラジオCMも、この番組の為のCMという感じで一体感があった。
・放送時間帯が深夜にかかっていただけに、聴きのがした方も多かったのではないか。番組宣伝に少々力を入れて欲しかった。次回は邦楽の特集を制作しても良いのではないか。
等の意見が寄せられた。