10月ブログ担当の櫻井です。
収録前は、みんなで内容の打ち合わせです。
楽しい雰囲気で打ち合わせですが・・・
真面目に考える時もあります。(笑)
さて、今回の放送では先週に引き続き「田川民話の会」の栗原愛子さんに語っていただいた
「屁っこぎ嫁」と「駒のは綱」をご紹介しました。
「屁っこぎ嫁」
隣村からお嫁さんをもらった息子とその母親。美人で文句のつけようのないお嫁さんでした。ところが付き添いの者からは「この嫁、屁をするからな」とのこと。何日か経つと嫁の顔色が悪くなり、母親が理由を訊くと嫁は「おならを我慢していた」と言いますが…。
嫁が我慢していた理由とは、とんでもない風を起こすおならを出してしまうからでした。吹き飛ばされた母親は、嫁に家を出ていくように言います。しかし、道中の木に実っていた梨をおならの風で落とし、人助けをしたことで再び嫁として迎え入れられた、というお話でした。
「駒のは綱」
昔、山間の村に父と母と三郎の3人が仲良く暮らしていました。しかし、三郎が7歳の時に母親がはやり病で死んでしまいます。三郎を気の毒に思った父は、隣村から嫁を貰うことにします。ところが、この継母と三郎の仲はあまりよくありませんでした。
ある日、継母の本家からいただいたお餅を、三郎は継母の意地悪で食べられず父親にも怒られてしまいました。三郎が涙を流しながら歌を詠んだことで、父親は初めて三郎が継母から意地悪されていたことに気づきます。継母は父親から出ていくように言われますが、三郎が再び歌を詠み継母を引きとめました。
三郎の巧みな歌詠みと優しい心によって、家族3人仲良く暮らすことができた。そんなお話でした。
方言クイズ
前回に引き続き方言クイズをお送りしました。問題は、「屁っこぎ嫁」に出てきた、柱に「たもつく」とはどういう意味でしょうか、でした。
正解は、柱に「つかまる」という意味でした。場面として、最初母親はどうして柱につかまってないといけないのかわからず「たもついた」というものです。「つかまる」よりも軽い力で捕まっている、ということでした。
今回は2つとも家族に関するお話でした。この2つの話以外にも今まで家族に関する民話に触れて来ました。家族のあり方は本当にさまざまなのだなと思いました。
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