いつもはメンバーが4人いるんですが、諸々の事情で今月は2人でお送りしました。
半分になるとなんだか寂しいですね。
今月と来月の2か月に渡って、9月29日(土)に東北文教大学民話研究センター公開講座で語られた民話をご紹介します。
【三人の若い衆】
あるところに旦那さんとその娘のお花が暮らす大きな百姓屋がありました。
そこへ一郎、次郎、藻屑(もくぞう)の三人の若い衆が働きに来ていました。
毎日同じ畑仕事ばかりだったので、ある日一郎が二人に夢の語り合いをしないかと提案しました。
一郎の夢は「一斗樽のお酒を腹いっぱい飲みたい」
次郎の夢は「お盆に山盛りのお金がほしい」
藻屑(もくぞう)の夢は「お花を嫁にほしい」
その話を聞いていた旦那さんが一郎と次郎の夢はすぐに叶えてあげましたが、藻屑の夢はお花に聞かないと叶えることはできないといいます。そこで、お花と藻屑が歌を詠みあって、勝ったほうの夢をかなえるということになりました。
もくぞうを「もくず」、そしてお花を「高嶺の花」に例えて歌を詠んだもくぞうが勝利し、無事にお花と結婚できました。
このお話の教訓は「夢は大きく持ったほうがいい」
皆さんの叶えたい夢はなんですか?
【たこの足とおくまばあさん】
とある海辺の近くで、貝や魚、昆布を拾いながら生活しているおくまばあさんというおばあさんが住んでいました。
ある日、おくまばあさんが浜辺で岩に巻き付いているたこの足を見つけ、早速、鎌で足を切り落とし、隣村まで売りに行きました。あっというまにタコの足は売れ、おばあさんは大喜び。
すると翌日も浜辺にいくと岩にたこの足が巻き付いていました。次の日もその次の日も。毎日たこの足を切っては隣村に売りに行くおばあさん。
たこの足を売るようになった七日目の夜。その地区の親方がおばあさんを訪ねて来て、「8本の足を全部切ってしまうとかわいそうだからもう切るのはやめたほうがいい」と言います。
しかし、おくまばあさんは言うことを聞かず、八日目もたこの足を切ろうとすると、たこの足がおばあさんに絡みついて海の底へとひっぱり沈めてしまいました。その後、おくまばあさんの姿を見ることはありませんでした。
このお話の教訓は
「欲張りすぎると罰があたる」
「人の言うことは素直に聞くべし」
欲はほどほどにですね。
次回の放送は、12月13(木)午後9時からの放送です。
来月も是非、聴いてくださいね♪
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