「犬と猫の恩返し」と「水の種」を紹介しました!

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「犬と猫の恩返し」と「水の種」を紹介しました!

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今月のブログ担当の湯澤です。

 

今回の放送は「花仙人の会」の佐藤美芳さんが語ってくださる「犬と猫の恩返し」と、「山形昔ばなしの会」の清石啓さんが語ってくださる「水の種」をお送りしました。

 

 

 

「犬と猫の恩返し」

 

昔あるところに、おじいさんとおばあさんが犬と猫を飼っていました。2人はとても貧しかったのですが、それでも犬と猫を大事にかわいがっていました。大切にされた犬と猫は、おじいさんとおばあさんに恩返しをしようと思い、宝物を探す旅に出ました。すると山の中で金のかたまりを見つけました。しかし持ち帰る途中で、大きな川に出くわしてしまいました。どうやって川を渡るのかと思いきや、犬と猫がとった行動が、猫が金のかたまりをくわえて、犬の背中に乗り犬が川を泳いで渡るという方法でした。うまくいくのかと思ったら、猫が思わずニャーと鳴いてしまい金が落ちてしまいました。でも、そのあとで捕まえた鯉を持って帰ったらお腹の中に金が入っていたので、結局2匹はおじいさんとおばあさんに宝物を持って帰れたというお話でした。犬と猫は仲が悪いイメージがあるけれど、今回は仲良く力を合わせることで恩返しができたという、協力することの大切さを学びました。

 

 

 

「水の種」

 

昔、山形の西、白鷹山のふもとにある柏倉・門伝村と村木沢村はいつも水不足で困っていました。そんな中、さらに強い日照りでいっそう水不足に困っていたところ、村木沢村の与左衛門という男が「自分が箱根山に行って雨乞いをしてくる」と言って出かけていきます。その途中、与左衛門は子どもにいじめられている白い蛇を見つけ、助けてあげます。その後、やっと箱根山に到着した与左衛門は雨乞いをし、満願の日を迎えると空から明神様が現れて、白蛇を助けたお礼を言い与左衛門に2本のとっくりを与えました。与左衛門が持ち帰ったそのとっくりからは水がとくとくとあふれ出て、48の沼ができたというお話でした。そして、この沼が今でもあるということに驚きました。与左衛門が白い蛇を助けていなかったら今ある沼もなかったと考えたら壮大なお話だと思いました。

 

今回のお話もそうですが、毎回お話を聞いていると思わず笑っちゃったり、意外なことが起こったり、現在につながっていたりして、民話はとっても面白いと感じつつ、もっといろんな人に聞いてもらいたいなと思いました。

 

 

 

来月は、1月10日(木)21:00~の放送です。

 

来月もぜひお聴きください!

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