【9月12日放送】七夕の語り

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【9月12日放送】七夕の語り

みんなdeみんわ

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毎月第二木曜日に東北文教大学の学生がお送りしている「みんなdeみんわ」

 

今月は、ちょっと季節はずれとなってしまいましたが「七夕☆彡」のお話しをお送りしました。

 

新庄民話の会では、毎年7月7日の午後7時7分に7人の語り手さんが民話を語るという「七夕の昔語り」という会を開催しています。その中で語られたお話しです。

 

 

 

【七夕の語り】

むかし、あるところに田畑を作って暮らす母と息子がいました。

 

息子は母親が建ててくれた小屋に住んでいましたが、ある日、若い娘が「道に迷ったので、一晩・二晩泊めて欲しい」と言って息子の小屋を訪ねてきました。結局、そのまま息子は若い娘と一緒に暮らすようになります。ところが、娘はある日突然、置き手紙を残していなくなってしまいます。その手紙には、なんと娘は天上世界からやってきた者で、天に帰ることになった、というのでした。そして、「もし私に会いに来たければ、毎日草を刈って束ね、それを家の周りにたてかけ、それが百把になったら、火をつけて燃やして天に昇ってきなさい」と書いてありました。

 

娘に会いたい息子は、九十九把まで続けますが、我慢できずに草のたばを燃やしてしまいます。

その燃やした跡には、タケノコが生えてきて、天に向かってぐんぐんと伸びていき、このタケノコを昇って息子は天に向かいますがあと一息というところで届きません。

それを見た天の娘は、九十九でやめたからこんなことになったのだ、と言いながら手を伸ばして男を救い上げてやります。やっとのことで天上世界に昇ることができた男は、娘とその両親である天の神と4人で暮らし、命じられる仕事をせっせとやっては過ごしていました。そして、時は流れ、七夕の時期が来ました。そのとき、男が天から下の世界をのぞいてみると、なんと自分の母親が天に向かって呼び掛けているのに気づきます。

その姿をみた息子は、自分が幸せに暮らしていることを伝えるために笹を母親に向けて落とし、それを見た母親は息子が幸せに暮らしていることを悟るのでした。

 

七夕の由来を語ったお話でした。

 

 

 

次回は、10月10日(木)午後9時からの放送です。

来月もお楽しみに♪

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