早いもので「みんなdeみんわ」は、今年最後の放送でした。
月1回の放送は、年末を迎えるのがあっという間です~
年の瀬の12月に紹介したのは、むらやま民話の会の齋藤とき子さんと阿相トスヨさんの語りで「のど焼けだんご山」「茗荷の宿」「とうふとこんにゃく」の3つのお話しでした。
それぞれのお話の簡単なあらすじをご紹介します。
【のど焼けだんご山】
昔、あるところに嫁と姑が二人で住んでいました。この姑はいじわるな姑で、いつも嫁をいびっていました。ある日、姑は親戚の法事があって出かけることになりました。そこで嫁は、姑が出かけたあと、こっそり団子を煮てアツアツのままを口にほおばったのですが、なんとそこに姑が「忘れ物をした」といって帰ってきます。びっくりした嫁は団子を見られまいとして、遠い山を見ながら姑に話しかけます。
嫁「あの山はなんという名前なんだろう?」
姑「のど焼けだんご山というんだ」
と団子を食べているのを見た姑は、なんと嫌みを言ってきます。
それを聞いた嫁は
嫁「実家の近くにある“あてつけ山”に似ている」
と応戦します。昔ながらの嫁と姑のいざこざのお話しでした。
【茗荷の宿】
あるところに欲張りな夫婦が宿を営んでいました。夫婦は、泊まる客から法外な宿代をとっていました。あるとき、たいそうお金持ちそうなお客がこの夫婦の宿に泊まることになりました。夫婦は、その客を見て宿代だけでなく、持ち物からなにから皆欲しくなってしまいます。そして、ある計画を思いつきます。それは、食べると物忘れするという茗荷をいっぱい料理に出して、お客に荷物を忘れさせようというものでした。実行に移した夫婦は、お客さんに茗荷を食べさせることに成功しますが、なんと!料理の味見で自分たちも茗荷を沢山食べてしまい、お客さんから宿代をもらうのを忘れてしまいました。
ちゃんちゃん。
なにごとも欲張ってはいけませんね。
【とうふとこんにゃく】
とうふとこんにゃくは仲の良い友だち同士でした。ある日、とうふは棚から落ちてつぶれてしまいます。とうふは、こんにゃくに「こんにゃくさん、あなたはこんなことにはならないからいいねぇ」といいます。すると、こんにゃくは、「いいや、自分だって心配ごとはあるんだ」と。なぜならこんにゃくは毎日「こんにゃく→こんやくう(今夜食う)」と聞こえて、今いま食べられてしまうのではないかと、日々不安に思っているんだと話します。
こんにゃくでも悩みがあるんだから、人間は悩みがあっても当たり前というまとめが素敵なお話しです。
それでは、皆さん良いお年をお迎えください。
2020年最初の放送は、1月9日(木)午後9時からです。
来年も是非お聴きください。とーびんと
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